大阪・関西万博の企画展示「未来航路」パビリオンにて展示された“ミライ心臓モデル”。
クロスグループでは、医療分野で培った精密造形技術を活かし、未来の医療教育・研究を支える新しい心臓モデルを製作しました。
今回の展示でのメインととなる“ミライ心臓モデル”は、近未来感を感じさせるフォルムとLEDによる発光演出を採用し、来場者の足を止めるインパクトある造形に仕上げました。
製作は、クロスエフェクト・クロスメディカルとともに、デザイン・構想の段階からモノづくりまでを3社で手がけ完成させました。
本プロジェクトでは、クロスエフェクト・クロスメディカル・クロスデザインの3社が、企画段階から一体となり、デザイン検討・造形開発・展示仕様調整を同時並行で推進しました。
工程ごとに作業を渡す従来型の進め方ではなく、課題の共有から製造の判断までをリアルタイムで行える体制を組んだことで、意思決定の速度と開発精度の双方を高いレベルで確保しています。
この連携により、一般的な展示モデル制作で発生しがちな“待ち時間”や“手戻り”を大幅に削減し、通常の開発サイクルの約半分の期間で、展示物としての完成度を損なうことなく製作を完了しました。
医療領域で培った精密造形技術と、工業デザイン由来の検討速度、そして製作現場の表現力や柔軟性が一本の流れとして機能した結果として、効率的で無理のないスケジュールを実現できたと言えます。
【工法】デザイン、筐体設計、展示品製作(光造形、塗装)
【材質】ABSライク
【リードタイム】トータル約1ヶ月
【使用用途】展示会用
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