製品開発の現場では、年々「スピード」と「精度」の両立が強く求められています。
市場要求の変化は速く、競合製品との比較もシビアになり、開発サイクルの短縮は避けられません。
しかし現実には、企画段階での意思決定の遅れ、要件定義の曖昧さ、図面待ちの停滞、試作後の大幅な手戻りなど、多くの企業が同じ課題に直面しています。
こうした問題を根本から解決するために、クロスデザインが提供しているのが Rapid Design Service® です。
これは、最小限の初期情報から迅速に3Dモデルを構築し、デザイン検討・筐体設計・試作までを高速でつなぎ込む“新しい開発フロー”です。
企画段階の曖昧さを圧倒的なスピードで可視化し、短期間で判断可能な状態に持っていくことで、製品開発全体の時間とコストを大きく削減します。
1.製品開発の停滞を生む「曖昧さ」を排除する
従来の開発フローでは、要件が固まらないまま会議を重ねるケースが多く、その間に膨大な時間が浪費されます。
企画書・図面・文章ベースでの議論は認識のズレを生みやすく、試作後に「思っていたものと違う」という手戻りが頻発します。
Rapid Design Service® はこの問題を、“まず形にして可視化する” というアプローチで解決します。
ヒアリング後すぐに3Dモデル化を行い、外観の方向性や内部構造の概念を共有することで、初期段階で関係者の認識を一致させます。
製品の雰囲気、スケール感、筐体デザインの方向性を短時間でレビューできるため、初期フェーズの停滞が一気になくなります。
これは特に、
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仕様が未確定
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判断者が複数
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社内合意に時間がかかる
といった状況で大きな効果を発揮します。
2.3Dデザイン・筐体設計・試作を“高速ループ”で回す
Rapid Design Service® の最大の特徴は、デザインと設計、試作工程が高速に連動する点です。
通常、デザイン検討後に設計へ渡し、さらに外部試作へと進むプロセスは、1サイクル回すだけでも数週間を要します。
一方、クロスデザインではデザイン・筐体設計・試作設備が近接しており、情報のやり取りが最短化されます。
高速ループの流れ
要件ヒアリング → 即日3Dモデル化
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デザインと構造を同席レビューし、方向性を短期確定
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社内試作により、数日〜1週間で実機レベルのモデルを形成
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形状・構造・組み付け性・放熱・強度の検証を短期間で実施
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フィードバックを取り込みながら、再度3D更新
これにより、開発初期の検証スピードが従来比で数倍に高まります。
3D可視化→レビュー→実試作→検証→改良のループが短縮されることで、量産設計に入る頃には十分なデータと判断材料がそろい、“迷いの無い設計”が可能になります。
3.デザイン性と量産性の両立を初期から担保
製品開発では、外観デザインと量産設計がしばしば相反します。
「かっこいいデザインだが、量産できない」「コストが合わない」「組み付け性が悪い」
こうした問題は、初期段階でのすり合わせ不足から発生します。
Rapid Design Service® では、
デザイナー・設計者・試作担当が早期から同席して検討するため、“作れるデザイン”に最短で辿り着けます。
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樹脂成形(射出成形)の抜き勾配やアンダーカット
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放熱構造、ファン配置、エアフロー
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基板・バッテリー配置の最適化
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製造コストを見込んだパーツ分割
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組み立て工数を意識した設計
これらを初期フェーズから考慮することで、後工程の手戻りを極小化し、量産立ち上げの成功率を高めます。
4.高精度CG・VRを活用し、提案活動・社内合意形成を強化
Rapid Design Service® の価値は、単に“早く作ること”に留まりません。
クロスデザインでは、高品質CG・アニメーション・VR を同時に活用し、製品の魅力や構造を視覚的に伝えられます。
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社内プレゼン
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経営層への承認プロセス
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共同開発先との情報共有
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展示会・商談用プロモーション
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Webプロモーション素材の準備
こうしたシーンで、CGやVRは強力な武器になります。
実物がなくても、内部構造・動作・使用イメージまで正確に表現できるため、判断スピードが格段に上がります。
5.短納期開発・スタートアッププロジェクトで大きな効果
スピードが要求されるプロジェクトほど、Rapid Design Service® の価値は高まります。
特に以下のようなケースで導入効果が大きい:
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展示会まで時間がない
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出資者向けに短期間で“形”を作る必要がある
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試作品を使ったユーザーテストを早期に行いたい
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競合より早く市場投入したい
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多拠点・多部署の合意形成が遅れがち
スタートアップ、医療機器、ロボット、産業機器、IoTプロダクトなど、幅広い領域の企業から高く評価されています。
Rapid Design Service® は“スピードと精度の両立”を目的とした新しい開発基盤
製品開発は「早ければ良い」「精度が高ければ良い」では成立しません。両方を実現した企業だけが、市場で勝ち残れます。
Rapid Design Service® は、
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要件の曖昧さを早期に払拭
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高速3Dモデル化と即レビュー
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デザイン・設計・試作の高速連携
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量産を見据えた早期判断
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プレゼン・プロモーションまで活用可能
という一連の価値を提供し、製品開発そのものの“質”を底上げするサービスです。
スピードと精度を求める企業にとって、Rapid Design Service® は確実な競争力になります。
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