コラム

コラム#34:Rapid Design Service®で変わる、製品開発のスピードと精度

製品開発の現場では、年々「スピード」と「精度」の両立が強く求められています。
市場要求の変化は速く、競合製品との比較もシビアになり、開発サイクルの短縮は避けられません。
しかし現実には、企画段階での意思決定の遅れ、要件定義の曖昧さ、図面待ちの停滞、試作後の大幅な手戻りなど、多くの企業が同じ課題に直面しています。

こうした問題を根本から解決するために、クロスデザインが提供しているのが Rapid Design Service® です。
これは、最小限の初期情報から迅速に3Dモデルを構築し、デザイン検討・筐体設計・試作までを高速でつなぎ込む“新しい開発フロー”です。
企画段階の曖昧さを圧倒的なスピードで可視化し、短期間で判断可能な状態に持っていくことで、製品開発全体の時間とコストを大きく削減します。

1.製品開発の停滞を生む「曖昧さ」を排除する

従来の開発フローでは、要件が固まらないまま会議を重ねるケースが多く、その間に膨大な時間が浪費されます。
企画書・図面・文章ベースでの議論は認識のズレを生みやすく、試作後に「思っていたものと違う」という手戻りが頻発します。

Rapid Design Service® はこの問題を、“まず形にして可視化する” というアプローチで解決します。
ヒアリング後すぐに3Dモデル化を行い、外観の方向性や内部構造の概念を共有することで、初期段階で関係者の認識を一致させます。
製品の雰囲気、スケール感、筐体デザインの方向性を短時間でレビューできるため、初期フェーズの停滞が一気になくなります。

これは特に、

  • 仕様が未確定

  • 判断者が複数

  • 社内合意に時間がかかる
    といった状況で大きな効果を発揮します。

2.3Dデザイン・筐体設計・試作を“高速ループ”で回す

Rapid Design Service® の最大の特徴は、デザインと設計、試作工程が高速に連動する点です。

通常、デザイン検討後に設計へ渡し、さらに外部試作へと進むプロセスは、1サイクル回すだけでも数週間を要します。
一方、クロスデザインではデザイン・筐体設計・試作設備が近接しており、情報のやり取りが最短化されます。

高速ループの流れ

  要件ヒアリング → 即日3Dモデル化

  1. デザインと構造を同席レビューし、方向性を短期確定

  2. 社内試作により、数日〜1週間で実機レベルのモデルを形成

  3. 形状・構造・組み付け性・放熱・強度の検証を短期間で実施

  4. フィードバックを取り込みながら、再度3D更新

これにより、開発初期の検証スピードが従来比で数倍に高まります。
 3D可視化→レビュー→実試作→検証→改良のループが短縮されることで、量産設計に入る頃には十分なデータと判断材料がそろい、“迷いの無い設計”が可能になります。

3.デザイン性と量産性の両立を初期から担保

製品開発では、外観デザインと量産設計がしばしば相反します。
「かっこいいデザインだが、量産できない」「コストが合わない」「組み付け性が悪い」
こうした問題は、初期段階でのすり合わせ不足から発生します。

Rapid Design Service® では、
デザイナー・設計者・試作担当が早期から同席して検討するため、“作れるデザイン”に最短で辿り着けます。

  • 樹脂成形(射出成形)の抜き勾配やアンダーカット

  • 放熱構造、ファン配置、エアフロー

  • 基板・バッテリー配置の最適化

  • 製造コストを見込んだパーツ分割

  • 組み立て工数を意識した設計

これらを初期フェーズから考慮することで、後工程の手戻りを極小化し、量産立ち上げの成功率を高めます。

4.高精度CG・VRを活用し、提案活動・社内合意形成を強化

Rapid Design Service® の価値は、単に“早く作ること”に留まりません。
クロスデザインでは、高品質CG・アニメーション・VR を同時に活用し、製品の魅力や構造を視覚的に伝えられます。

  • 社内プレゼン

  • 経営層への承認プロセス

  • 共同開発先との情報共有

  • 展示会・商談用プロモーション

  • Webプロモーション素材の準備

こうしたシーンで、CGやVRは強力な武器になります。
実物がなくても、内部構造・動作・使用イメージまで正確に表現できるため、判断スピードが格段に上がります。

5.短納期開発・スタートアッププロジェクトで大きな効果

スピードが要求されるプロジェクトほど、Rapid Design Service® の価値は高まります。

特に以下のようなケースで導入効果が大きい:

  • 展示会まで時間がない

  • 出資者向けに短期間で“形”を作る必要がある

  • 試作品を使ったユーザーテストを早期に行いたい

  • 競合より早く市場投入したい

  • 多拠点・多部署の合意形成が遅れがち

スタートアップ、医療機器、ロボット、産業機器、IoTプロダクトなど、幅広い領域の企業から高く評価されています。

Rapid Design Service® は“スピードと精度の両立”を目的とした新しい開発基盤

製品開発は「早ければ良い」「精度が高ければ良い」では成立しません。両方を実現した企業だけが、市場で勝ち残れます。

Rapid Design Service® は、

  • 要件の曖昧さを早期に払拭

  • 高速3Dモデル化と即レビュー

  • デザイン・設計・試作の高速連携

  • 量産を見据えた早期判断

  • プレゼン・プロモーションまで活用可能

という一連の価値を提供し、製品開発そのものの“質”を底上げするサービスです。

スピードと精度を求める企業にとって、Rapid Design Service® は確実な競争力になります。

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