コラム

コラム#33:量産の壁を超える。スタートアップが知っておくべき製造パートナーとの付き合い方

ハードウェア系スタートアップにとって、最大の関門のひとつが「量産化」です。
プロトタイプでユーザーの共感を得られても、量産の段階でコストが跳ね上がったり、製造不良が多発したりしてつまずくケースは少なくありません。こうした「量産の壁」を乗り越えるには、早い段階から製造パートナーと適切に連携することが不可欠です。

試作と量産の大きな違い

 ・試作:スピードと柔軟性を優先。3Dプリンタや簡易加工で「形」や「機能」を検証。

 ・量産:品質と再現性を最優先。金型・部品調達・組立工程を踏まえた設計が必須。

同じ形に見える製品でも、「試作で作れる」と「量産で作れる」はまったく別物です。

スタートアップがつまずきやすいポイント

1. コスト感覚のずれ

 ・少量生産では成立していた加工方法が、大量生産ではコスト高になる。

 ・特殊部品を多用した結果、サプライチェーンが複雑化。

2. 量産性を無視した設計

 ・抜き勾配がないため金型加工できない。

 ・部品点数が多く、組み立て時間がかかる。

3. パートナー選定の失敗

 ・単に見積の安さで選ぶと、品質トラブルが頻発する。

 ・技術力は高いが、スタートアップ特有のスピード感に対応できない工場もある。

解決策:製造パートナーとの付き合い方

・早期から巻き込む

構想段階から製造パートナーに相談し、量産性を踏まえた設計フィードバックをもらう。

・仕様書・図面を明確にする

「なんとなくのイメージ」で依頼するのではなく、仕様書や図面で要件を整理。これによりコストや納期の精度が格段に高まります。

試作と量産を“橋渡し”する存在を活用する

デザイン会社やエンジニアリング会社など、設計と製造の両方を理解するパートナーが間に入ることで、意思疎通がスムーズになります。クロスデザインもまさにその役割を担い、試作から量産までをシームレスにつなぐ支援を行っています。

クロスデザインの支援スタンス

 ・試作段階:デザイン性と機能性を両立したモックアップ製作

 ・量産設計:金型・組立工程を考慮した筐体設計、部品点数削減

 ・製造パートナー連携:国内外の信頼できる工場ネットワークと連動

スタートアップの「作りたい」を「作れる」に変えることが、クロスデザインの強みです。

まとめ

量産の壁を越えるには、単に「試作品を作る」だけでは不十分です。

 ・早期に製造パートナーを巻き込み

 ・量産性を意識した設計に取り組み

 ・設計と製造の橋渡し役を確保する

これらを徹底することで、スタートアップはスムーズに量産へ進み、市場投入のスピードを加速できます。

クロスデザインは、その伴走者として、試作から量産までを一気通貫でサポートします。

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